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六義RIKUGHI
CLASSIC BESPOKE SHOES | Classic Deatails





rikughi`s
21st Century
Elegancy



CLASSIC DETAILS____________________________




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CLASSIC DETAILS | 「優雅な線(ピッチドヒール)」

ビスポークシューズで大事なのは、靴という形にどれだけ優雅なボリュームとラインを与えられるかという「集中力のある仕事」だと思います、

それは、テーラリングと同じで、どのラインも、必然性をもって優雅に「繋がって」いかなければならないということです、
スーツでいえば、上着からトラウザーズへのラインが綺麗に繋がって裾に至ってこそ初めて美しいスタイルが生まれるということで、そのラインをギクシャクさせてもいけないし、醜い分量があらわれてもいけません、


靴も同じで、まるで一筆でかかれたように、あくまで自然なように見せて優雅なラインが、どこかで遮られることなく、繋がっていかなければいけません、そしてこの「自然に」、「優雅な」ラインを繋ぐことには、当たり前ですが優れた技術と、美意識が必要になってきます、

例えば、この「ピッチドヒール」、踵からヒールの底にいたる、優美に弧を描くライン、この線を美しく、自然にみせるためには、かなりの手間と技術、熟練を要します、

まず、踵の納まりが、ヒールに乗っっかているのではなく、まるでヒールに埋め込まれているように一体になっていること、これだけでさえ、かなりの修練と集中力をかけなければ生みだすことはできません、














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CLASSIC DETAILS | 「職人泣かせの胡桃(アーモンド トウ)」

私が、ビスポークシューズで最も優美なトウシェイプだと思っているのが「アーモンド トウ」です、
アーモンド トウというのは、親指から小指に向かって弧を描いていく、左右非対称の、トウシェイプです、ラウンド トウとは違います、(写真でわかるでしょうか)

ところが、この「アーモンドトウ」、英国でも見かけなくなりました、大久保に聞いたところ、大久保が学んでいたときでさえコードウエナーズの授業でも、その言葉さえ出なかったそうです、

フランスやイタリアには、これに値する言葉すらありません、



私が、ビスポークシューズを注文しだした10代後半の頃は、逆に「アーモンドトウ」が一番クラッシックで優雅なトウシェイプとして靴屋で勧められたぐらいでしたが、、、

事実、アーモンドトウを愛用し始めたのも、当時、バーリントンアーケイドにあった「ブール」という店で最初に靴をオーダーし始めたときトウシェイプの要望を聞かれて、面倒だったので、そこの親父さんに「親父さんが、一番得意なのは何なの?」と聞いたところ親父さんが「そうさね、アーモンドトウかな」と答えたからです、シンプルな「出会い」です、

なるほど、出来上がったトウシェイプは、優雅に左右非対称で、複雑なふくらみも趣深く、それ以来、タウンシューズはアーモンドトウにしてきました、ですから、これはてっきり(少なくとも英国では、)クラッシックシューズのトウシェイプとして通じているものだと思い込んでいました、



それが、フランスやイタリアで靴を頼んだときに通じないので驚き、かつ現物を見せると、見たことが無いといわれてさらに驚いたのを覚えています、でも、それはイタリアだからだと思っていました、


そして、六義をはじめるに至って、靴関係の業界の人とかマスコミの人などどと話すきっかけができて、「六義はアーモンドトウに拘りたい」といいだしたときに、誰も「アーモンドトウ」を知らなかったので驚くやら拍子抜けするやら。それほど、クラッシックな靴は失くなって、その本物を知る人がこうしていなくなるのだなと思いました、




さて、この優雅でクラッシックな「アーモンドトウ」ですが、実は一番、職人にとって難しいトウシェイプです、だんだん、知る人が少なくなったのも、それも、あったのかもしれません、

意外に、「チゼルのスクエアトウ」というのは、熟練した職人なら、やり易いのです、所詮、直線ですから、

ところが、この「アーモンド トウ」は左右非対称の、いわば「フリーハンド」で描くもので、優美な線が描けるまでは、相当の失敗と、修練を経て、かつ美意識を育てなければなりません、

職人泣かせなのです、

こうなったら、多分、いや絶対に、他の店がどうこうしようが、六義だけは、この「アーモンドトウ」の優美さを追求し続けてやるぞと、そう新たに思うものです。













「BESPOKE SHOES 六義」
中央区銀座一丁目21番9号
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by bespokerikughi | 2008-10-19 22:10 | 2.Classic Details Ⅱ
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