カテゴリ:1.「最上のエレファント」( 1 )

100年素材  エキゾチックスェード Ⅰ 「エレファント」



momotosedo`s
21st Century
Elegancy

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ついに、最上といえる「エレファント」を手にいれました、



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世紀を越えて愛せる「100年素材」を探っていくなかで、再発見したのが、「エキゾチック スウェード(私が勝手にそう読んでいるだけで、こういう言葉はない、でも何となくイメージしやすいからそう呼ぼう、 copyright 2009 momotosedo R.H.)です、 

「エキゾチック」といえば、クロコやリザード、オーストリッチを思い浮かべますが、「スウェード」に似た質感のエキゾチックがあります、
検証してみると、それらは、雨や汚れに強く、ブラッシュイングを丹念に行うだけで味わい深い独特の表情を半永久的に保つことが分かります、

むしろ、リバースカーフなどよりは数倍、頑丈で、或る意味でマインド的にカジュアルダウンした現代にはよりふさわしい表情をもっていると思います、永く愛せる素材です、

そして、これらは「布」と極めて相性が良い、
クラッシックスーツ、トラウザーズは「布」で出来ています、私は、永い間それぞれのスーツに合う「靴」を探し求めてさ迷っていますが、突き詰めていくと、それは靴の「デザイン」ではなく「質感」に決め手があることに辿り着きます、ボックスカーフで仕上げられた「オックスフォード」は確かに美しい、しかしそれだけではない「未知」の「愉しみ」がここにあります、



「エレファント」は、昔と違ってあるにはあるが、どうも納得できるものがありません、大久保はシューメーカーという立場から選び、私は古の「質」の記憶(ここが難しいところで、私はどうしても自分が生きてきたなかで触れた上質のものを基準としている、いまやソンなものは無いに等しいと分かっていても、)も含めて判断するので、我々の水準はめっぽう高いのだと思います、二人してうなづくものはソウありはしません、

今回は、、、「最上」といえるのではないでしょうか、



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エレファント」はジンバブエやナミビア辺りの我々の知らない遠いアフリカ大陸からやって来る、この熱帯のエキゾッチクな革は天然のもので、なかなか手に入らないのは、その流通が複雑な規制のなかで行われていることにもあります、


この「規制」によって、事実上、象革は一時、完全にその姿を消しました、
いま手に入るものは、数年に一度、個体保護のために間引きされるものに限られていて、それもいつ市場に現れるかは予測もできない状態にあります、
さらにこの革が完全に姿を消していた間に専門のタンナーもその設備を廃棄してしまい、終にはジンバブエにただ一軒のタンナーを残すのみとなりました、いまや「幻の革」なのです、


しかも、天然のものなので、厳密にいえば、この革は一枚づつ「質」が異なります、

象革はあれだけの巨体だから、背、腹、顔、、と細かく切り分けられていきます、そして、その部分によって皺の入り方も、質も変わってくる、つまり、一枚、一枚の個体差が極めて激しいのです、とくに文様の入り方は一枚として同じものはない、何が「最上質」なのかという価値感をハッキリと持っていないと判断ができません、

この象革をめぐる状況が、納得できる極上のものを探し当てるとなると、至難の技といえるものにしています、


そういう意味では、クロコダイルよりもはるかに、最上のものを入手するのは困難極まりないといえます、



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検証してみると、象革は耐久性、耐水性(そう、雨にも強い、だから私はカントリーシューズに選んだ)に優れ、しかも、ブラシィングするだけで、永年の使用にもほとんど老化というのが見られない、これは自分で試しているから実感できます、(私は20年以上に渡って愛用のエレファントのカントリーシューズをかなり酷使していますが、色が枯れて良い具合になったぐらいで全く出来上がったときの堅牢さを保ち続けています、そして意外に柔らかい、極上のものはしっかりとしていて柔らかく、履き心地が良いと思います、)

まさに、「100年素材」に相応しい稀な素材で、多分、愛情をかけてやれば、本気で100年を越えて生き続ける「超100年素材」だと思います、





古のヨーロッパでは、この革はその頑丈さと、クロコやカーフと違って傷つきにくく、半永久的に贅沢な表情を保つことから珍重され、マレット(トランクメーカー)たちはこぞって、上流階級に向けて手の込んだ工芸品のような旅行トランクやバッグを特別製作しました、


一枚として同じ模様のない「エレファント」は、「高貴の証」として極く選ばれた貴族たちに愛されました、文献によると「幸せを呼ぶ革」として珍重されたともいいます、極めて贅沢な素材であったことはいまと変わりありません、



個人的には「エレファント」には、「Voyage(旅行)」という言葉がかぶさってきます、それは、我が家の納戸をひっくり返していたとき、某有名トランクメーカーのイニシャル入りの象革の旅行トランクを見つけたからです、大昔は象革に手刷りでプリントしていたのでしょうか、

ノスタルジックで優雅な旅を思わせる感触、、、極上のエレファントは、驚くほど「ソフト」な滑らかさを持っています、



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そう、極上の象革は、目が詰まっていて優しい手触りをしています、今回、手にいれた「エレファント」は、大久保にいわせると、「高級な絨毯のようで、思わず頬擦りしたくなる、」という、その表現にその質の上質と、希少性があります、


「エレファント」は通常、手に入れられる革の大部分は「腹」ですが、私が愛用しているエレファントのカントリーシューズは「」の革を使って仕立てられています、「耳」は稀少な象のなかでも、もっと数が少なく貴重で、皺が非常に細かく刻まれていて、やはり「思わず頬擦りしたくなる」優しい柔らかさを持っています、

今回、手にいれた「エレファント」がどの部位なのかは、残念ながら表示がないので定かには云えませんが、その極上の質とともに、刻まれた皺の文様が良いと思います、


皺は少し深めで、抉られた皺と表面が織り成す天然の文様が赴き深い、
そして「エレファント」の色は、、、
「ニコチン」と呼ばれる濃い目の「タバコブラウン」が最もクラッシックとされています、この色は、かなり年数が必要ですが愛用し続けると素敵に赴きのある枯れた色へと変身していきます、多分、スーツやジャケットにも合わせやすいのではないかと思います、


ビスポークだからスタイルはお好みですが、せっかくの極上の「エレファント」だから、その表情を生かすためにも靴のフロントはシンプルなデザインにされることをお勧めします、



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超100年素材
極上エレファント(”ニコチン”) クラッシックビスポークシューズ 」 
(六義流の極めて丁寧なパーソナルラストメイキングと仮縫いつき、)


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by bespokerikughi | 2009-05-02 13:10 | 1.「最上のエレファント」