Making / Classic details 4



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六義RIKUGHI
CLASSIC BESPOKE SHOES | Classic Deatails





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21st Century
Elegancy



CLASSIC DETAILS____________________________



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CLASSIC DETAILS | 「ステッチは書の如く」 

ビスポークシューズのステッチは、より細かく美しくということと共に、一筆書きのように、どこかで止まることなく美しく連続していくことに職人は神経を使います、

例えば、スワンネックを描くステッチは、そのまま踵を一周し、もうひとつのスワンネックへと続く、一息に美しいラインをぶれることなく描く、細かいことのようですが、このステッチへの心遣いひとつで、シンプルなオクスフォードシューズさえ表情が違ってきます、

靴のステッチのひとつに指をあてて、その線を辿ってみて下さい、それが、どこかで止まることなく、ぶれることもなく、もう一方の端へと美しいラインを描いていたら、それは丁寧な心遣いのある靴屋です、










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CLASSIC DETAILS | 「エキゾチック 1930年代ビンテージクロコダイル」

爬虫類や、カーフ以外の革をつかった靴を「エキゾチック」と靴屋は呼んでいます、カーフにはない質感は、選び方次第では、とてもエレガントでまさに「エキゾチック」な表情を与えてくれます、

その「エキゾッチック」のトップに君臨するのは、やはりクロコダイルでしょう、
ビスポークのクロコダイル シューズは、やはり好事家の垂涎の的です、その魅力は、一言で言うならクラッシックな贅沢感といえます、数あるエキゾチックのなかでも、この贅沢感でクロコダイルに勝るものはありません、正直いって私も、クロコダイルだけが持つその贅沢感には抗えません、魅力をもっている靴だと思います、


ただ、「本物」のクラッシックなクロコダイルのビスポークシューズは、その作り方からして贅沢です、


六義では、クロコダイルの靴一足をつくるのに、大きさにもよりますが3枚ぐらいのクロコダイルを使います、これは、その不定形をした形から最上の部分を選んでいくと云う事もありますが、班を揃えて美しく仕上げることに専念するためです、


この班を揃えるために、どの部分を、靴のどの箇所に使うかを、クロコダイルとにらめっこしながら、事前にプランを練っていきます、安いものではありませんから失敗は許されません、クロコダイルをクリッキング(裁断)するときには、やはり緊張します、


そうしたクロコダイルも、質の差があり、極上のものを常に探すわけですが、ここでご紹介するのは、珍しい1930年代のビンテージのクロコダイルスキンです、テーラーと同様に、常に最上の質のある革を探していくときに、良質なビンテージの革に幸いにも出会うことがあります、(しかし残念ながら、そうめったにはありません、)

これは、1930年代の英国のもので、なめし方も何か今とは違います、定かではありませんが、少しオイルを仕込んであるような気がします、質も少し肉厚で、表情に豊かさがあります(ここが大切です)、色もリッチなブラウンです、ビスポークシューズの黄金期を彷彿とさせます、




好みを言わせてもらえれば、極上のクロコダイルではクラッシックな靴を作るべきです、たとえて云うなら、最新のフェラーリよりは、古のブガッテイの美しさ、そこには先鋭とクラッシックが共存しています、

極上のクロコダイルでつくられた美しいクラッシックビスポークシューズ、魅力です、

それゆえに、六義では、黒と茶のバリエーションのみクロコダイルを扱っています、それが一番、この魅惑的な素材を生かすと思います、












「BESPOKE SHOES 六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 要予約)

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by bespokerikughi | 2008-11-06 16:22 | 4.Classic Details Ⅳ
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